告白 1&2‐synchronize love‐

「助かるんですよね?」


そうに決まっている。

それ以外の答えなどあるわけがない。

そんな気持ちが含まれたような強い声音で彼女は言った。

お父さんはぼんやりとした顔つきのまま、彼女と他の男の人たちを見る。


「……両脚大腿骨、骨盤、肋骨、右腕。全身骨折だ。肺の他にもいくつか臓器が損傷している。それから頭蓋骨も。脳に影響が出るかもしれない」


何それ……。

本当に全身じゃないか。

聞くだけで、胃のあたりが冷たくなっていく気がした。


「まずいんですか」


男の人たちの中の、いちばん年齢が上らしき作業服の人が、女の人の肩を抱きながらお父さんに詰め寄る。

お父さんはガラスの向こうを見た。


「生きているのが奇跡。……らしいよ」


誰もが口をつぐみ、息すらも止めた。

それでも女の人はぐっと眉を寄せただけで、瞳の強い輝きを残していて。

横で彼女を見ながら、あたしはただ、凄いと思った。

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