告白 1&2‐synchronize love‐
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「起立」


担任が朝のざわついた教室に入ってきて、HRが始まる。

でもあたしの前の席は空いたまま。


「また三上くん、休みなんだ」


自分の席に戻るユリが、そう呟いた。

三上くんはあれから3日、学校を休んでいる。

お兄さんの危険な状態は続いていて、仕事のあるご両親はいつまでもついていられないから、三上くんがずっとお兄さんを見ているらしい。

あたしもバイトがあってもなくても、学校が終わったら病院に行っている。

当然だけど元気がなくて。

食事も睡眠もとれていないんじゃないかと心配になるくらい、日に日にひどい顔色になっていっている。

はた目には落ち着いて見えるかもしれないけど、

あたしの目には、このままだとポキリと折れてしまいそうに見える。

彼の心がだ。

見ていてとてもつらい。

でもだからこそ、そばにいなきゃと思うんだ。

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