告白 1&2‐synchronize love‐

あたしが彼に言いたいことはただひとつ。


「恭一に会わせてください」


ハルカさんはポケットに手を突っこんだまま、冷ややかにあたしを見下ろす。

こんな美貌の人にこんな目をされたら、その迫力に怖じ気づきそうになるけれど、

引き下がる気なんて持つものか。


「あなたが監禁してるんでしょう?」

「だったらなに。なんで俺がキミをアイツに会わせてやらなきゃならないワケ」

「あたしが会いたいからです」

「関係ないね。…ってゆーか、会いたいなんて思ってるのはキミだけだけど。アイツは会いたくないってさ」

「……嘘ですね」


ハルカさんは鼻で笑った。


「残念だったね」

「嘘だ! 会わせてよ恭一に! あの時のアイツ、おかしかった! 会わなきゃ……っ」

「会ってキミになにが出来るのさ」


ブルーグレイの瞳が、あたしの瞳をのぞきこんだ。

< 540 / 790 >

この作品をシェア

pagetop