告白 1&2‐synchronize love‐
彼の綺麗な目に、あたしの歪んだ顔が映る。
あたし……なんて顔をしてるんだろう。
「キミと会わせても、百害あって一利なし。これ以上つきまとわれるのは迷惑なんだよね」
「つきまとうって、何。……妹が兄に会うのに、何で邪魔されなきゃなんないの?」
そう言った途端、ハルカさんの綺麗な顔がギシリと歪んだ。
浮かぶ色は、憎悪。
「いい気になるな! 恭一の妹だからって、アイツの夢を奪う権利はないんだよ!」
その勢いに、あたしはつい一歩後ずさりした。
夢って、なに?
デビューのこと?
そんなのあたしには、奪う気なんてないのに。
「意味がわかんない! 恭一と話しをさせてよ!」
叫びながらわかっていた。
目の前の人にいくら頼んでも、アイツには会えないだろうって。
あたしはアイツからの連絡を、待つしかないんだって。
そんな諦めが胸に広がった時、ハルカさんが予想もしないことを言い出した。