告白 1&2‐synchronize love‐
彼は数秒あたしと視線をぶつけ合ったあと、突然ニッコリと微笑んだ。
少し子どもっぽさのある笑顔にびっくりする。
「気が変わった。会わせてあげようか」
「……え?」
「条件付きだけど」
その言葉に、あたしの肩から力が抜ける。
条件付きっていうのがハルカさんだけど。
アイツに会えるなら、なんだって、
なんだって出来る。
本気でそう思ったのは確かだけれど、
「キミさあ、あの…優等生っぽい彼氏とウチのバカと。どっちが大切?」
「……は?」
また、彼は予想外のことを言う。
しかも知っているのかいないのか、
それはあたしにとって最も答えにくい質問で、
答えたくない、考えることすらきついことだった。
まさか他人にこの問題を、突きつけられることになるなんて。
…違うか。
自分が向き合えないから、他人に突きつけられるんだ。