告白 1&2‐synchronize love‐
手の中の感触には、安堵よりも切なさがこみ上げてきて耐えきれなかった。
高級車は静かすぎていけない。
ほんのわずかな息の乱れさえも、車内では鮮明に聞こえてしまう。
「これだから……女はイヤなんだ」
ぼそりと横からそんな呟きが聞こえたけれど、どうでもよかった。
冷えた膝に顔をつけ、声を殺して泣いた。
どうがんばっても涙が流れるのを我慢できなくて。
手の中に華奢な鎖の存在を感じながら、恭一の笑顔ばかりがまぶたの裏に焼きついて、離れない。
もう会えないなんて信じないけど、
次に会うときあたしは、以前のようにアイツと向き合えない気がした。
それが…苦しくて苦しくて、しょうがない。
ごめん…
ごめんね……
誰に謝るべきなのかもわからないまま、あたしの懺悔は車が停まるまで続いていた。