告白 1&2‐synchronize love‐
慌てて受信BOXを開ける。
『兄さんが目を覚ましたよ』
短い文章に、あたしは全身から力が抜けてイスの背もたれに体を預けた。
「よ………かったぁ~」
「なになに?」
「三上くんのお兄さん、手術成功したみたい」
「おー。そりゃめでたい。じゃあ美緒のダンナもようやく戻ってくるね」
「うん」
「あーやだやだ。またラブラブビーム出しはじめるわけねー」
「ちょっと。あたしがいつそんなビームだしたのよ」
「出してるじゃーん。気づいてないのは本人だけよ」
そう言われて、あたしは口をつぐんだ。
本当だろうか。
他人から見て、そんなにわかりやすいビームがあたしから出ていた?
好きだって気持ちが、体から溢れてた?
なら、三上くんになんて鬱陶しく感じるくらい伝わってただろうな。
ちゃんと、伝わってるはずなんだ。
バイトの前に、病院に寄ろう。
ネックレスに触れながらそう決めた。