告白 1&2‐synchronize love‐

「ごめん」


三上くんのかすれた声に、あたしは目をしばたかせた。


「え?」

「この前のこと」

「あ……」


何の話かわかって、胸が一瞬痛んだ。

あの時の、傷つけてしまった三上くんの姿がフラッシュバックする。

謝らなきゃならないのはあたしだ。


「あたしこそ…」

「いや。俺がどうかしてたんだ。酒井さんを傷つけるところだった」

「…どうして、あたしが傷つくの?」


あのまま三上くんに抱かれていたら、あたしが傷ついただろうってこと?

三上くんを見上げると、少し困ったような微笑みが待っていた。


「自分を許せなくなるところだった」

「……どういう意味?」

「…キミが好きだって意味だよ」


唐突にそんな愛の言葉を囁いて、三上くんはあたしの手を自分の方に引いて。

気づけば彼の腕の中にいた。

病院特有の消毒液みたいな匂いの中に、三上くんの植物みたいな香りを感じた。

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