告白 1&2‐synchronize love‐

ここは結構大きな病院で、

人の出入りが多い入り口前で、

自動ドアの向こうから、人がかなりこっちを見ていたりするワケだけど、

三上くんはそんなことはお構いなしにあたしを抱きしめる。

本当に、クラス一の優等生は時々大胆だ。


「…俺が酒井さんを嫌いになることなんて、ありえないから」

「え?」

「それだけは、伝えておこうと思って」


耳元で囁かれ、あたしは彼の背に手を回してうなずいた。


「そんなの…あたしだってそうだよ」

「ありがとう」

「こちらこそ」


お互いクスクスと笑って、体を離した。

やっぱりあたしたちは、似た者同士らしい。


「あのね、ネックレス。実はなくしちゃってたんだけど…戻ってきたの。ごめんね」

「そうか…。物はいつかなくなるから、いいんだよ」


キミを縛りつけるためにプレゼントしたわけじゃないんだ。

そんな三上くんの言葉に、あたしは上手く笑い返せた気がしなかった。





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