告白 1&2‐synchronize love‐
あたしはいつまでもズルズルと恭一を引きずってしまう。
「…エイジって、誰? キョンキョンは? あの歌は……本当にアンタが、歌っているの?」
こわくて涙が出そうだった。
それをこらえられたのは、温かい体に包まれていたから。
「答えてよ。じゃないと、あたしはアンタがどこに留学しようと……地の果てまで追いかけてやる」
脅しじゃなくて本気だった。
どこまでだって、追いかけて付きまとってやる。
「ごめん……」
「謝らないでって……っ!」
今度こそ平手打ちしてやろうか。
そう思って顔を上げた瞬間、あまりにも近くで恭一が薄茶の瞳を揺らしていて。
視線が絡み合い、動けなくなった。
恭一の長い指があたしの顎にそえられて、そっと上を向かされる。
まだ、動けない。
ちがう。
動くなんて選択肢は、はじめからなかったんだ。
そしてあたしたちは、2度目のキスをした。