告白 1&2‐synchronize love‐
また。
ねぇ、恭一。
アンタはどうして、キスをする時悲しそうな顔になるの?
つらいなら、どうしてあたしにキスなんかするの?
決して強引じゃなく、重ねるだけの、でも呼吸も止まるような深い口付け。
苦しいよ。
胸が、苦しい。
「ん……っ!」
胸元のネックレスが揺れて、優しい優等生の微笑みが頭をかすめた。
反射的にあたしは、目の前の胸を押し返して口付けから逃れる。
「なんで……キスなんか!」
熱い息が漏れ、声が震えた。
顔が燃える。
「……ごめん。好きになって、ごめん」
恭一はあたしの手を強く握り、うつむきながら「ごめん」を繰り返した。
それが告白なのか、懺悔なのか。
あたしには、わからなかった。
ただただ、恭一が「ごめん」ん口にする度、閉じられなくなった両の目から涙みたいなものがこぼれた。