告白 1&2‐synchronize love‐
アンタはもう出会った頃のようにヘラヘラ笑わないの?
くだらない冗談ばかり言って、あたしを笑わせてくれないの?
「ずっと……美緒ちゃんを見てた」
ふざけたウィンクで親指立てて、
「再会は、キミが知るよりもずっと前だった…」
底なしに明るい声で、
「俺は……キミがずっと好きだったんだよ」
大きな身振り手振りで、
「だから俺は、日本を離れるよ。わかるでしょ? 美緒ちゃん…」
お疲れさまって、あたしを迎えてよ。
明日も、明後日も、ずっとずっと。
それだけでいいの。
それだけだから、つらいけど。
あたしも同じ痛みを感じているから。
「それが真実。それだけで、充分だよね…」
あたしの手を放し、立ち上がる恭一。
ぬくもりが、そばを離れていく。
「…さよなら、美緒ちゃん」
そしてあたしは部屋に一人きりになって。
最後に流れた涙は、ひどく冷たかった。
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