告白 1&2‐synchronize love‐
「例えば…新しいメンバーが入るとか、誰か脱退するとか、活動休止するとか、解散するとか……」
「何それっ! そんな話になってんの!?」
ユウナ先輩は目を見開いて、あたしの肩をつかんだ。
慌てて首を振る。
「そ、そうじゃないけど。ほら、前のライブで色々あって、デビューの話とかどうなったかなって…」
「あー、全然わかんない。昨日もホムペ見たけど、何も書いてなかったし」
「あたしも見た…」
インディーズバンド、パパノエルのホームページは至ってシンプルなものだった。
これまでの活動記録に、出したCDの説明、リーダーであるミッキーさんのブログ。
メンバー紹介には名前と担当と年齢と血液型しか載っていなくて、顔写真もなく。
謎の多いバンドだと思った。
やっぱりヴォーカルは空いていて、ギターは『エイジ』という名前になっていた。
恭一がエイジという名前でやっているなら、アイツが留学すればギターもいなくなる。