告白 1&2‐synchronize love‐
小さなラーメン屋で恭一にさよならを言われた後、あたしはどうやって帰ったのか、あまり覚えていない。
ミッキーさんが何か言っていて、彼の甘い匂いの車に乗ったような気がする。
でも気付いた時には、自分の部屋で朝を迎えていた。
そして恭一は、携帯のアドレスも番号も変えてしまっていて。
ミッキーさんも電話をかけても出てはくれなくなった。
あたしと恭一との繋がりが、もともと細くて頼りなかった糸が、切れていく音が聴こえるようで。
切っているのが恭一自身だから、痛みが直接心に響くんだ。
でもこの痛みはきっと、同じ分だけ、アイツも感じているんだろう。
同じ痛みならあたしは、アンタのそばで感じていたかったよ…。
ユウナ先輩は横で、カバンからバレンタイン特集がされた雑誌を広げて悩みだした。
あげる気満々じゃん。
でも学校一のイケメンが相手だからな。
他にもあげる女子は多いだろう。