告白 1&2‐synchronize love‐
「ひどいなァ。俺の方が驚いたよ~。変質者扱いだもんな~。こんな男前捕まえといて…」
「はいはい。で、何してるのココで」
学校には来るなと言ってあるのに。
この金髪は目立つんだよ。
帽子やメットを被って隠せば、いいというものじゃないでしょうが。
「いやあ~…ちょっと逃げてる途中でねぇ」
「逃げてる? 何で?」
「まあ~色々あって~」
「…何したのアンタ」
「いや、別に警察から逃げてるとかじゃないよっ? ちょっと知り合いからさァ」
だから何でその知り合いから逃げる必要があるワケ?
怪しい。
あたしがジッと見上げると、恭一はわざとらしく咳払いをして、むりやりヘラヘラと笑顔を作った。
「ところで美緒ちゃん、ヒマだよね~?」
なんだかむかつく笑顔だ。
暇じゃないと言ってやろうかと思ったけれど、チケットの存在を思い出してやめておいた。