告白 1&2‐synchronize love‐
恋の掃き溜め
――
―――――
朝の通学路には、公然とイチャイチャするカップルがたくさん。
手をつないで、顔を寄せて笑い合う恋人たちはみんな、とても幸せそうに見えた。
「おはよう、三上くん」
教室に入ってすぐ、前の席の三上くんに声をかけると、彼は文庫本から顔を上げた。
「おはよう、酒井さん」
いつも通りの落ち着いた返事に、あたしはいつも通りの笑顔で返した。
いつも通りのあたしたち。
けど、その後ユリの席の前に移動したら、ユリが首を傾げて聞いてきた。
「ねぇ、美緒。ダンナとなんかあったの?」
ドキッとして、あたしは視線を泳がせた。
「…別に何もないけど。なんで?」
「えー、ホント? なんかギクシャクしてない?」
あたしはこの会話が三上くんに聞こえてないか、気になって焦った。
―――――
朝の通学路には、公然とイチャイチャするカップルがたくさん。
手をつないで、顔を寄せて笑い合う恋人たちはみんな、とても幸せそうに見えた。
「おはよう、三上くん」
教室に入ってすぐ、前の席の三上くんに声をかけると、彼は文庫本から顔を上げた。
「おはよう、酒井さん」
いつも通りの落ち着いた返事に、あたしはいつも通りの笑顔で返した。
いつも通りのあたしたち。
けど、その後ユリの席の前に移動したら、ユリが首を傾げて聞いてきた。
「ねぇ、美緒。ダンナとなんかあったの?」
ドキッとして、あたしは視線を泳がせた。
「…別に何もないけど。なんで?」
「えー、ホント? なんかギクシャクしてない?」
あたしはこの会話が三上くんに聞こえてないか、気になって焦った。