告白 1&2‐synchronize love‐



肩までの、柔らかなカールがかかった髪。

優しげな丸い瞳。

背はすごく高いけど、おとなしそうな雰囲気で可愛らしい感じの人。

彼女はあたしの存在に気づいたみたいで、恭一と同じように立ち止まった。



「………えーと。えーちゃんの知り合い?」



その人はお腹に手を当てながら、自分より少し背の高い恭一を見た。

恭一が答えないでいると、彼女は「まさか」って呟いて、あたしの方にツカツカ歩いてきた。

妊婦とは思えない速さで。


「ちょっ……アッキー!」


ハッとしたように、恭一が慌てて続く。

あたしの目の前で立ち止まった彼女は、あたしと恭一を交互に見て、どんどん顔を青くしていった。


「まさかえーちゃん…っ」

「ち、違うよアッキー」

「何が違うのっ!」

「アッキーが考えてるようなことは…」

「あたしが考えてることがわかるのっ?」

「お、落ち着けアッキー。お腹の子に障るよ」



恭一の手が、いたわるように彼女のお腹に触れた。


< 671 / 790 >

この作品をシェア

pagetop