告白 1&2‐synchronize love‐
廊下のすぐ左の部屋から、恭一が出てきた。
「少ししたら起こすから。ゆっくり寝てて」
中に向かってそう言って、静かに扉を閉める。
それから一瞬だけあたしを見て、恭一はすぐに目を逸らした。
「美緒ちゃん、こっち。…お茶入れるよ」
案内された廊下の奥には、綺麗に片付けられたリビングが。
大きな白いソファーに、クリーム色のカーテン。
毛の長い柔らかそうなラグ、コンパクトなサイズのダイニングテーブル。
ここが、恭一の住んでいる場所なの?
「ソファーに座ってて」
厚手のパーカーを脱いで、恭一は対面式のキッチンに立つ。
あたしは言われた通り、白いソファーに座った。
ハート型のクッションとか、ガラステーブルの上のアロマキャンドルとか、飾られた花とか。
至る所に女性らしい小物が散りばめられている。