告白 1&2‐synchronize love‐
二人で住んでるのかな。
二人暮らしにしては立派な部屋。
貧乏学生とか言ってたくせに。
でも彼女、年上っぽいから社会人で、アイツはヒモみたいなものなのかも。
家族は何て言ってるんだか。
なんて、
待っている間、あたしはそうやって想像を膨らませて、この後待っているだろう真実に備えた。
でもあの彼女以上に、あたしに衝撃を与えるものなんてあるんだろうか。
ダメだ。
まだテレビ画面を見ているような感覚から抜け出せない。
現実感が、まるで戻ってこない。
「はい。ミルクと砂糖、好きなだけ使ってね」
静かに言って、恭一がテーブルにコーヒーカップをそっと置いた。
わざわざクリーマーにミルクを入れて。
あたしがカフェオレ好きだから、だよね?
こうやって、前と変わらない優しさを見せられたら、
あたしは何かを期待してしまいそうになる。