告白 1&2‐synchronize love‐
恭一はラグの上に座った。
あたしとは目線を合わせたくないのかもしれない。
アンタを目の前にしてると、いままで色々あったことがすべて吹き飛んで、出会った頃のようにくだらないことで笑い合える気がするけど。
それは不可能なんだね。
泣きたくなるくらい、アンタは距離を置いている。
「どうして……ウチがわかったの?」
あたしがクリーマーを傾けるのを見ながら、恭一から遠慮がちに口を開いた。
ちょっと迷ったけど、知ってることだけ話すことにする。
「三上くんが、教えてくれたの」
「あの、彼…?」
「どうやって三上くんが知ったのかは、よくわかんなかったけど…」
いまは、わかってる。
あのお腹が大きな彼女だ。
三上くんのお母さんは産婦人科医らしいから、その関係できっと知ったんだろうな。