告白 1&2‐synchronize love‐
恭一はちょっと驚いてたみたいだけど、しばらくしてから不意に、小さく笑った。
「そっかぁ。彼から美緒ちゃんに伝わったんなら……きっとそれは運命だね」
運命?
なにそれ、この男はそんなもの信じてるわけ?
「それとも、怒ってんのかなァ…」
「怒ってる…?」
言っている意味が全然わからない。
どういう意味なのか聞こうと思ったけど、急に恭一が緩みがちな顔を引き締めたから、言葉が出てこなかった。
「美緒ちゃん……」
正座をして、猫背をピンと伸ばした恭一は、
何を思ったのか床に両手をついて、ゆっくりと頭をあたしに向かって下げた。
「ごめんなさい」
顔を上げないまま、短く強く、恭一が言った。
コイツの『ごめん』をこれまで何度も聞いたけど、こんなに他人行儀な謝罪ははじめてだと感じた。