告白 1&2‐synchronize love‐


あたしはすぐにハッとして、慌てて持っていたカップを戻した。

カップがガチャンてソーサーとぶつかったけど、気にしてられなかった。


「や、やめてよ! 土下座なんてされても困る」

「うん、ごめん。でもこうなったのは全部、俺のせいだからさ……」


またゆっくりと頭を上げて、恭一は眉の下がった情けない笑顔を見せる。


「はは……21歳になって、はじめて土下座しちゃった」

「……21?」


何気ないセリフ。

でも、これが告白の合図だったんだ。

恭一は正座をしたまま少しうつむいて、頷いた。


「誕生日があったから。……12月24日で、21になった」


それは、クリスマスイヴ。

去年のイヴは、アンタはライブをしてて、あたしは三上くんとデートで。








それから、雪の降る中でキスをした日。


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