告白 1&2‐synchronize love‐
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「……お………美緒っ!」


名前を呼ぶヒカルの大きな声に、あたしはハッとして顔を上げた。


「美緒、お客さん!」


隣りのレジで接客してるヒカルに言われて、あたしはやっといまの自分の状況を思い出した。

いまはバイト中で、あたしはレジの前に立っていて、目の前にはスーツを着た中年の男性客…


「あ…す、すみません! 失礼しましたっ」


渋い顔をしてるお客さんに頭を下げて、あたしは急いでレジを打った。

客足が途切れてから、ヒカルがちょこちょこと寄ってくる。


「どしたの美緒? 珍しくぼ~っとしちゃって」

「ごめん。ちょっと考えごと」

「……また何か悩んでるの?」


心配そうに、大きな瞳で見上げてくるヒカル。

このコの柔らかい雰囲気には、自然と心癒される。

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