告白 1&2‐synchronize love‐

お父さんは……

ああ、出張で北海道だっけ。

六花亭のバターサンド、買ってきてくれるかな。


「美緒。すぐ出来るから着替えておいで」

「うん。お腹減った~」


ブレザーを脱ぎながら階段を上がり、部屋に入る。

電気をつけて部屋着をタンスから引っ張り出したところで気づいた。

机の上にある、膨らんだ白い封筒に。


「お母さん! コレどうしたの!?」


階段を駆け下りて叫ぶみたいに聞くと、お母さんはのんびりとこっちを見た。


「ちゃんと着替えてきなさいよ~」

「いいから、どうしたの!」

「どうしたのって、届いたのよ。アンタ宛てに。書いてるじゃないの」


わかってる。

封筒の宛名が『酒井美緒様』ってなっていて、

それから裏には…






『矢沢エイジ』






ただそれだけが書かれてた。

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