告白 1&2‐synchronize love‐
「ウチの学校の生徒、けっこうこのコンビニ使うから。あのキレイなコ紹介してって、よく言われるし」
「へぇ~…」
「何でイヤそうな顔するの」
ヒカルは苦笑して、「だから紹介してないでしょ」と言いながら、ゴミを集めに事務所に入っていった。
紹介とか合コンとか、色々話はくるけど正直面倒くさい。
彼氏もいまのところほしいくない。
好きな人いないし、いたらそれこそ面倒くさい。
あたしのそういう冷めた部分を知っているから、ヒカルは笑うんだろう。
それからあたしはしばらく、モップを動かしながら深田恭一の名前を頭の中で繰り返した。
そうしている内になんだかどんどん気になっていった。
ただのストーカーの戯れ言なんだろうけど…
どうしてか、気になる。
子どもみたいに手を振っていたヘラ男が、悪人には見えなかったからだろうか。
仕事も上の空で考えていたけれど、バイトが終わっても答えは『知らない』だった。