告白 1&2‐synchronize love‐
白い嘘
真夜中の午前2時。
お母さんが眠ったのを確認して、あたしは一階の居間におりた。
部屋は暗くしたまま、テレビの電源を入れてボリュームを下げる。
そして透明なケースから、DVDを取り出した。
矢沢エイジから送られてきた封筒の中身がこれだった。
一枚だけそえられてた便箋には、
『これで許してやって』
って、あの綺麗とは言えない字で書いてあった。
たった一行。
そこからあの男の考えや気持ちなんて読み取れない。
DVDの中身がなんなのかわからないから、あたしはこうして夜中にこっそり見ることにしたんだ。
お母さんには見られちゃまずい物かもしれないし。
DVDをセットして、再生する。
すると最初に映ったものは、
「あ………」
あの男の顔のどアップだった。