告白 1&2‐synchronize love‐
また画面が大きく揺れる。
昔から落ち着きのない男だったんだ、矢沢エイジって。
『はいは~い! 俺も賛成! この曲かなり好きだし、もうちょい長くやりたい!』
『俺も好き』
『そういうワケでさ、キョンキョン。こことこの部分もう一回ずつ繰り返す感じでさ、』
『却下』
メンバー三人の意見を叩き落として、深田恭一は首を振った。
『この曲はこれでいいんだ』
『え~』
『いいじゃないちょっとくらい』
『しつけーな。俺が曲作る代わり、好きにしていいっつっただろうが』
ピックをビシッと画面に向かって突き出す深田恭一。
他メンバーがそろってため息をつく。
『出たよ~、キョンキョンの頑固ブロック』
『せっかくウチの看板になりそうなのに』
『この石頭、カチ割ってやりたいよね』
最後の危険な発言はもちろんハルカさんのものだ。
あの顔ですごいこと言うから、恐さも倍増だよ。