告白 1&2‐synchronize love‐

深田恭一は聞く耳持たないって感じで、涼しい顔でギターを弾く。

ぎこちないから様にはなってないけど。


『ウチのヴォーカルは頑固でしょうがないね』

『しゃーないっしょ。とりあえず合わせよっか』

『恭一。その下手クソなギターやめて、一回合わせるよ』

『…悪かったな下手クソで』


画面が動いて、矢沢エイジがカメラをどこかに置いたのがわかる。

あたしの知らない、元のパパノエルのメンバーが四人そろった。

ああ、これなんだ。

あのナカってヴォーカルがいた時よりも、しっくりというか、とても自然に見えた。

曲も良くてルックスもみんな平均以上。

ハルカさんなんか規格外。

これなら熱狂的なファンがつくのも当たり前だよ。

彼らの姿に魅入っていたら、数十秒後、










深田恭一がゆっくりと、唇を開いた。

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