告白 1&2‐synchronize love‐
「じゃ、そういうことで、俺らいまからオトモダチね」
そう強引に約束させられ、あたしはなんだか納得できない思いをした。
だってオトモダチになったらなったで、別のやっかみが増えそうだし。
コータ先輩の涼しげな横顔を見ながら思った。
恭一といいコータ先輩といい、どうもあたしは変人につきまとわれる運命らしい。
「あ。そいえば、あの金髪の人」
「彼氏じゃないですよ」
「わかってる。だから言うけど、この前見たよ。K大の近くで」
「はあ。あんなのでも大学生らしいんで」
どこの大学かは聞いてないけど。
K大なのかな。あたしが思ってるよりあいつ、頭イイのかも。
「彼女っぽい人と歩いてた」
「…………へえ」
「マジで彼氏じゃないんだって、安心したよ」
「…そうですか」
冗談ぽく言って、それから彼は先に校門をくぐっていった。
その背を見送って、校門の真下で足を止める。
動揺してる自分が、理解できなかった。