告白 1&2‐synchronize love‐
「えーとね、ヒカル。あんたはちょっと誤解してる」
「何をっ!?」
「恭一は別に浮気とかしてないと思う」
「なんで!? あたしこの目で見たんだよ! キレーな女の人と腕組んで歩いてるの!」
はあ…。
出どころ不明な痛みを感じてる場合じゃないぞ、あたし。
このままだとあまりの怒りで、ヒカルが何かに変身してしまいそうだ。
「あのね。……恭一はあたしの彼氏とかじゃないから」
「………は?」
ヒカルの澄んだ目が、文字通り点になった。
「…う、嘘だァ」
「嘘じゃないって。ヒカルはずっと勘違いしてたけど、あたしはアイツを彼氏だって言った覚えはないよ」
「だって、いっつも迎えに来てるじゃん!」
「それは恭一がやるって言い出して…」
「そんなの変だよ!」
確かに変な話なんだけどさ。
でもそれが事実だから、どうしようもない。
怒れるヒカルに、上手く説明することが出来なくて困り果てた。