告白 1&2‐synchronize love‐
あたしと恭一の関係を他人に説明することは、不可解なことを不可解であると説明するようなものだ。
あたしが『何か』を思い出すまで、この不可解な関係は続くのだろうか。
説明になっていないような説明をヒカルにしたけど、ヒカルはやはり理解できなかったらしく、ずっと首を傾げている。
「でもさあ…やっぱりおかしいよ」
バイトが始まり、お弁当類のコーナーで廃棄の商品を探しながら、ヒカルがすねたような声を出す。
「何がおかしいって?」
「だって…美緒は深田さんのこと、好きなんじゃないの?」
サンドイッチを持つ手が止まる。
このコは…抜けてるくせにどうしてこう…。
ため息を抑えながら、期限切れのサンドイッチをカゴに放り込んだ。
あたしはたぶん、笑えたと思う。
「バカ言わないでよ」
「美緒」
「あたしは自分の過去が気になるだけだよ」
そう。それだけだ。
それ以上のものなどない。