告白 1&2‐synchronize love‐
残された人間の方が、後悔は大きいのかもしれない。
大切な人がいなくなった後も、後悔は続くんだろうから。
それから前と同じように、近くの林に囲まれた公園に寄った。
誰もいなくて、貸し切り状態。
日が落ち始めた寂しげな公園でまた、あたしたちは軋むブランコに乗った。
空のオレンジが消えるまで、あと少し。
心はとても、穏やかだ。
「ねえ。これからアンタはどうするの?」
「どうするって?」
「バンド。どうするのかなって」
ヴォーカル不在のまま、いつまでも活動休止してたんじゃ、せっかくのファンも離れていっちゃうよ。
デビューの話がくるような実力もあるのに、タイミングを逃したら上手くいくことも上手くいかなくなる。
「わかんないよ~。俺は未練がましい男だから」
情けない笑顔にはため息しか出ない。
「本気で探しなよ、新しいヴォーカル。恭兄ちゃんの代わりじゃなくて、新しく迎えるの」