告白 1&2‐synchronize love‐
優等生はそんな風に、あたしをドキドキさせるのが上手くなった。
日に日にカッコよくなってく三上くん。
この前なんて、新入生のコに声かけられてた。
あたしもうかうかしてられない。
「…そうだね。バイクの免許はやめとく」
「うん。……今日は本当に送らなくていいの?」
眼鏡をかけ直しながら、三上くんが聞いてくる。
あたしは小さく首を振った。
「いいの、ありがと。最初はひとりで行った方がいいかなって思うんだ。この次、付き合ってね」
今日、あたしは学校帰りに大切な人に会いに行く。
恭兄ちゃんの、命日だから。
命日に彼の夢を見るなんて、やっぱりあたしたちは特別な関係なのかな、なんて思ったりした。
そうやって恭兄ちゃんのことを考えていたら、
不意に顔の上に影がかかって、
三上くんとキスをしていた。
「……急に、びっくりした」
唇が離れてから、あたしが照れ隠しに文句を言うと、三上くんがクスって笑う。
「酒井さんがどこか遠くに行っちゃう気がしてね」
「…どこも行かないよ」
あたしは笑い返して、今度は自分からキスをした。
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