告白 1&2‐synchronize love‐
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郊外にあるその墓地。

電車を乗り継いで着いた頃にはもう夕方になってたけど、まだ昼間のように外は明るい。

途中で寄った花屋で、あたしは白のカラーを買った。

普通はお供えする花じゃないけど、あたしが好きな花だから。

あたしのことを、知ってほしくて買っていた。

恭子さんにお墓の場所を聞いていたから、すぐに見つかった。

深田家ノ墓。

そこにはすでに、たくさんの花や果物やお酒なんかが供えられてた。

隣りのお墓にまではみ出すくらいの量のお供え物。

びっくりしたけど、それ以上に嬉しかった。

恭兄ちゃんはたくさんの人に、愛されてたんだってわかって。

なんだか誇らしかった。

あたしも隅にそっと、カラーの花束を置いた。


「会いに来たよ、恭兄ちゃん」


今朝、夢で会ったばかりだけどね。

もしかして、恭兄ちゃんの方から会いにきてくれたのかな。

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