サイコーに愛しいお姫様。
てことで。なおは光輝を連れて光輝の自宅へ。俺は楢崎さんの勤めているスナックへ。
「こんな店一人で入るなんて……なおのバカ」
入りたくねー。苦手なんだよなぁ。スナックとかキャバクラ系の店って。
でも光輝のため!!決意して店に入ると薄暗いライトにタバコとアルコールの香り。狭い店内はたくさんの客で満員だった。
「いらっしゃいませ……て!コーチ?!」
「こんばんは」
いつもラフな格好をした楢崎さんは胸の開いた黒いドレス。メイクもかなり派手だった。
「意外ですね!こんなお店に来られるなんて。どうぞ」
「あ、いや……少し楢崎さんにお話がありまして……」
そう言うと楢崎さんは首をかしげて含み笑い。俺の腕を組んで隅っこのカウンターに通してくれた。
あ……あれ?
もしかして勘違いされちゃった?!