サイコーに愛しいお姫様。



夜はおとなしくベットの上でなおを腕枕して寝る。



盗聴器がしかけられている可能性のある寝室でなおを抱くことなんてできなかった。



俺の……俺だけの姫なんだから。絶対に声ひとつ聞かせたくない。



なおはなかなか寝付けないようだった。



ただカチカチと時計の秒針だけが鳴り響く静かな部屋。



ひたすらなおの髪を撫でて額にキスを繰り返した。



なおに何かしたら絶対に許さねー。職場では瀬名さんも慶一郎もいるし。



家では俺が守らなきゃ。





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