サイコーに愛しいお姫様。



「ただいまー」


「お帰りー」



普通を装って帰宅する俺。リビングからなおがやってきて一枚の紙を渡してくる。



『瀬名さん、慶一郎来てる。四人でお好み焼きパーティーする設定で話して』



お……お好み焼きパーティーすか。了解!親指をたててリビングへと向かう。



「ツッチー!お邪魔してまーす♪」


「こんばんは」



慶一郎の相変わらずのハイテンションな口調。正反対に落ち着いた瀬名さんの挨拶。



「いらっしゃい!お好み焼きパーティーって……もう少しマシなもん作ればよかったのに」


「うるさいなぁ!三人で無性に食べたいってなって決めたんだよっ!」



こんな会話してますが今の現状は全くもってお好み焼きパーティーなんて準備もしてない。



瀬名さんの購入してきた簡易盗聴器発見器で部屋中をくまなく探してるところ。


だけど至るところで反応する機械。



そのたびにドキッとして固まってしまうけど慶一郎が話しかけてくれて場を和ませてくれて助かった。




< 114 / 200 >

この作品をシェア

pagetop