サイコーに愛しいお姫様。



「この簡易の盗聴器発見器で盗聴器を特定するのが不可能なのかも」


「不可能って……」


「ほら。反応が強いところはパソコン周りとか、DVDプレイヤーとかだったから。こんな安いやつじゃ駄目だ」


「そんなもんなんですか?」


「電気製品はどんな機種でも電磁波が出ているから盗聴器に近い周波数が出ていると反応するから……プロに任せたほうがいいかも」



プロ……警備会社とか?



「でもさーもし盗聴器を見つけて取り外したところでなおの身の安全が保証されたわけじゃないよ。僕は野口さんを捕まえるべきだと思う!」



確かに慶一郎の言うとおり。



「ま、まずは野口さんの仕業なのかを決定づけなきゃね。とりあえずは野口さんの予約は断り入れてるから」


「はぁ?!またそいつ店に来ようとしてたんですか?」


「毎日のように電話くるよ。なおは予約でいっぱいだから日を改めるように伝えてるけどそろそろ憤慨して動きだすかも」



またびびらせるような言葉を言うんだから。なおがかわいそうじゃねーかよ。





< 116 / 200 >

この作品をシェア

pagetop