サイコーに愛しいお姫様。



今日はなおの店は定休日だから瀬名さんと慶一郎にこっそりうちに来てもらった。


もちろん会話は筆談。



俺はあらかじめ仕事を休むことを連絡を入れていたから今現在、部屋の中にいるのは四人。



なおはソワソワして落ち着かない。不安そうにペンを持ち、ノートに走り書きして俺たちに見せる。



『やっぱり警察か警備会社に頼んだほうがよくない?』



瀬名さんはペンを取ってサラサラと書いてなおにノートを手渡した。



『警察に行っても注意しろって言われるだけ。盗聴器も指紋がついてなかったら無意味だから。怖いだろうけど我慢して。俺たちが絶対捕まえるから』



その文字を読んで静かに頷くなお。



いつもは人前であまりくっついてこないなおが初めて俺に寄り添ってしがみついてきた。



マジで精神的にまいってるな。あまりにかわいそうで強く抱き締めた。



“大丈夫だよ”って声さえかけてやれない現状。俺のストレスも限界だった。




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