サイコーに愛しいお姫様。
瀬名さんの読みじゃ夕方か夜だったけど案外そいつは早く動きだした。
ピンポ一一一一一ン……
インターホンが部屋中に鳴り響く。抱き締めていたなおの体が一瞬ビクッと震える。
みんなの顔にも緊張が走る。
『なお、出て』
瀬名さんの指示で震える手で送受器をとるなお。
「……はい」
『宅配便です』
宅配便?!こっそりなおに耳打ちする。
「誰からか聞いて」
「誰からの届けものですか?」
『えっと……相馬さんからです』
なんだよ。相馬かよ。なおも安心して玄関のほうへと向かった。
ん?相馬からって……
何か渡すものがあればわざわざ宅配便なんか使わないで直接会って手渡すはずだよな?
俺の体中が嫌な予感を察知した次の瞬間一一……
「きゃあっ!!」