サイコーに愛しいお姫様。
「タオル……こっちに来てもらっていいですか?!」
そう言って裏口に引っ張られてに行く俺。な……なんか今のわざとらしくなかった?!
裏口の控え室。楢崎さんと二人きり。タオルで濡れた服をふいてくる。思いっきり胸の開いたドレスを着ている楢崎さんへの目のやり場に困る俺。
「自分でやりますっ!」
タオルを取ろうとした瞬間だった。いきなり俺の首に腕をまわしてきて抱きついてきて……
「ちょっ!!楢崎さん?!」
「結婚してるのは知ってます。たまに会って私と……」
そう言って胸を押しつけてきて楢崎さんの手が俺のベルトに伸びてきて……
さすがに俺の怒りという感情の線がプチンと切れる音がした。
「やめて下さい」
もう保護者とか女とか関係なしに思いっきり突き放した。
「俺には大事な嫁がいるんで!裏切れません!」
俺の怒鳴り声にビックリしてシュンとする楢崎さん。
「私ってそんなに魅力ないですか?」
「そんな問題じゃないんですよ。楢崎さんが男と付き合うのは自由ですよ。でも健全な付き合いをして下さい!あと光輝のことももう少し考えてあげて下さい」