サイコーに愛しいお姫様。


「やっ……」



薄暗い寝室にきしむベットの音。吐息とたまに出るなおの甘い声が俺の感情をさらに感情的にして愛したくて愛したくて……



「ね……私……もう無理」



歪んだ表情で言う姫の唇に軽くキスを落とす。



「ごめ……もう少し耐えて。俺まだ足りないっ……」



どんなにキスをしてもどんなに愛し合っても足りないなんて気持ち……初めて。



盗聴器のせいでずっとなおを抱けなかったせいもあるんだろうけど……



なおが野口に言った言葉、俺もめちゃくちゃ感動したんだよ?



“こんな私と一緒に住みたい!結婚したいって思ってくれる人はこの世に一人しかいないんだよ!!”



一一そうだよ。どんななおでも俺は大好きだから……



「なお……マジで愛してるよ」




有り得ないくらい愛に満ち溢れいて愛しすぎるんだよ……



「私も……もっとして……」



たまにこんな大胆な言葉を言っちゃう姫は完全に俺に魔法をかける瞬間……



その夜は何度もなおを抱いた。そのたびにお互いの愛を感じ合って幸せな気分になれた。



幸せな魔法をかける姫……



マジで




俺はサイコーに幸せだよ?




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