サイコーに愛しいお姫様。



ずっと姫を抱き締めたままいつの間にか眠りについていて……



幸せな夢を見ていた。



なおがおはようのキスをして優しく起こしてくれる夢。



なんて幸せな目覚め……



サイコーに幸せな……



「おーきーろっ!!」



……目覚め??



目が半分も開かない俺に姫は容赦なくドスッと腹を踏み付けてくる。



「ううっ!!ばっ……優しく起こせー……」


「何度も起こしてもあんたが起きないからでしょ?!」



正夢になるまではまだまだ時間がかかりそうだ。



腹筋鍛えないと最近マジで痛いんだけど……



うつ伏せになってまだ目が開かない俺が布団の中でゴソゴソしているとなおはため息をつきながらベットにちょこんっと座った。



「今朝の新聞に昨日の事件の記事が載ってるよ?」


「え?まじ?!見せてっ!!」



思わずガバッと起き上がってなおから新聞を受け取る俺。




< 134 / 200 >

この作品をシェア

pagetop