サイコーに愛しいお姫様。



「ま、気を付けるとしたら俺以外の男からプレゼントは受け取るなってことだな!」



これは勝手な俺のやきもちなんだけどね。なおは呆れ顔で俺を見て一言。



「私、あんたからプレゼントもらったことないけど?」


………………!!


「そそそうだっけ?!」



バカ一一一!!
俺超バカ一一一一一!!!



「あーあ!あみはよく相馬がチョコとかケーキとか仕事帰りにお土産買ってくるのにうちの旦那は……」



チッ……相馬の野郎!!あいつは優しすぎるというか気が利き過ぎ!!



「なお!今日はとびっきりのプレゼント買ってくるから待ってろ!!ご馳走様!!行ってきまーす!!」


「ええ?!冗談だよっ?!プレゼントとかお土産なんていらないからっ!!」



なおが後ろで何か叫んでいたけど俺はもう聞こえていなかった。



そうだよ。


俺ってば、なおにプレゼントとかお土産なんて今まで一度も渡してないじゃん!!



これはなんたる失態っ!!何がいいかな?!何を買って帰ろう?!何が喜ぶかな?!



仕事中もそればかり考えていて勤務終了になったら慌てて街に出る。




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