サイコーに愛しいお姫様。
誰もいないアパートに帰る俺。
こんなに広かった?
テレビをつけていても静かに感じる部屋。
電気をつけていても暗く感じる部屋。
寝室には入れなかった。
なおの香りがするから……
大きなベットに一人で寝るのが嫌でソファーでその日は寝た。
寝たというより横になっているって感じだったけど。
目を閉じることはできなかった。夢になおが出てきたら……もし別れなんか言われたら……夢でもこえーよ。
「なおー……」
呼んでもいないのに俺ってやっぱバカかも。
寝れなくててるてる坊主を作った。俺となおにとっては縁起がいいやつだから。
目を覚ましてまたこの部屋に帰ってきた時このてるてる坊主を見て呆れ顔で俺を見てよ。
枯れることのない涙は延々と流れ続けてそのたびに服の袖で拭った。