サイコーに愛しいお姫様。



目を開けたときは見覚えのない真っ白な天井……



「土屋……具合どう?」


「……ここどこ?」



横にはなぜか相馬がいて……あれ?さっき帰ったよな?



「病院だよ。なおちゃんの病室でそのまま気失ってたんだよ。過労と睡眠不足だってさ」



俺の腕にはいつの間にか点滴の管がとおされていた。俺が倒れてどうするんだよ?



「どれくらい寝てた?なおは?」



俺が慌てて聞くと相馬は少し吹き出して優しく微笑んだ。



「1日半かな……あといい知らせ。なおちゃんの容体が安定してきて人工呼吸器が外されたよ。峠は越えたって」


「……本当に……?」



相馬の言葉に弱っていた俺の体も心も……一気に元気になっていくような気がした。



あまりに嬉しい知らせに今すぐにでもなおの病室に行きたくて起き上がろうした次の瞬間……



「直哉!!」



ものすごい勢いで開かれる扉とともにお袋が走り込んできた。



「お袋……どうした?」


「な……なおちゃんが……なおちゃんが……」



泣いて言葉にならないお袋の声……なおがどうしたんだよ?!




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