サイコーに愛しいお姫様。
相馬に支えられてなおの病室に向かう。
点滴が邪魔でもどかしくて管を抜いてやりたい心境だった。
ドキドキしながらなおの病室の扉を開ける。
そこには……ずっとずっと夢見てた、ずっとずっと願っていた……
目を開けて俺の顔を見て微笑む姫の姿……
「……ツッチー……手……繋いで……」
言われなくても……繋ぐよ……あれだけ泣いたのに……
もう体には一滴も残っていないと思っていた涙が……泉のように溢れだす……
「なお……頑張ったな……」
強く握り締めた手。
ずっと離さなかった。
俺の最愛の眠り姫は
二週間ぶりに
一一目を覚ました。
**第8話:END**