サイコーに愛しいお姫様。



医者の言ったとおり、食事が始まると会話もだいぶ成り立つようになってきた。



「千羽鶴は分かるけどこの大量のてるてる坊主は何よ?」



仕事場から真っ先に病院へと来た俺に姫からのクレーム。



あみちゃんが折ってくれた千羽鶴と俺の作ったてるてる坊主を病室に飾っていた。



「願掛けだよ!なおが早くよくなりますようにって!」


「どんだけ雨女なんだよってお見舞いに来てくれる友達みんなから笑われるんだけどっ!」


「現に雨女じゃん!」


「はぁ?あんたが雨男なんだよっ!!」



なおは昔の姫に戻ってきていて俺は涙が出るほど嬉しかった。でもなおが退院するまではもう泣かないって決めたんだ。



これからの体のリハビリはなお本人が一番辛いものになるだろうから。



だけど一緒に頑張ろうな?



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