サイコーに愛しいお姫様。



「真っ直ぐ歩けないのがもどかしいっ!!むかつくぅ!!」



負けず嫌いの姫はかなり頑張って立つことはできるようになったけどまだ真っ直ぐに歩けない。



「焦るなよ。大分回復してきてるし医者も驚いてたよ」



なおにお茶を入れてあげて手渡すとため息をついた。



「ごめんね……ツッチーきちんと一人で起きれてる?ご飯は作ってるの?」


「ご飯はなおのお母さんとうちのお袋も作って持ってきてくれるし朝もソファーで寝てるから体が痛くて普通に起きれるよ」


「なんでソファーで寝てるの?」



なんで?なんでってそれは……



「なおがいないベットで寝たくないから……」



俺の言葉になおは暗い表情になる。やべ……気にするから言わないほうがよかった。



「じゃあー早く退院して家に帰らなきゃねっ!」



前向きななおの言葉。



「でもゆっくりでいいからあんまり頑張りすぎるなよ」



そんな話をしていたらノックされる病室の扉。



なおは友達が多いから毎日のようにお見舞いに誰かは訪ねてくる。



「はい。どうぞ」



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