サイコーに愛しいお姫様。



皿も俺が洗った。なおはその間、俺が買ってきたプレゼントをひとつひとつ嬉しそうに開けていた。



「なんか10年分一気に誕生日プレゼントもらった気分だよ……ありがとう」



一一10年分か。



なおが目覚めるまでの二週間は確かに10年以上の月日を感じるくらい長く感じた。



「寝よう」



ずっとソファーで寝ていた俺は久しぶりに寝室で寝る。



「きちんと布団干してシーツも替えたんだよ」


「ツッチーもやればできる男だね!料理は微妙にミラクルだったけど!!」


「やる時はやるんだよ!」


全く!!姫は俺が何もできない奴だと思い込んでいるし。



ま、なおに頼りすぎていたのは事実。



電気を消して久しぶりにベットに横になってなおを抱き締める。



その瞬間……




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